『supernova/カルマ』BUMP OF CHICKEN

minnytheoutlow2005-11-26

ここにいないあなたへ



 そのひとの名前は藤原基央といいます。
私はバンプの新曲『supernova』が
”アコースティックなミディアムチューン”だと
聞き、正直、何ダヨー、マタカヨーと思って
いました。だけど実際に曲を聴いてそんな気持ちは
一変しました。『supernova』は、すごい。
アコギで淡々と始まるその歌は、密やかに、力強く
究極的ないのちの真理を描き出します。
藤原君の何かを一つ一つ確かめているような言葉は
いつか「ラララ・・・」と大きなコーラスになり、その時これが
”僕”だけでなく”皆の”歌だってことに気付くのです。
まだ若い彼なのにこんな曲作っちゃって、これからどうするんで
しょうね。ひとつ分かるのは『supernova』が今後のバンプ
行く先を照らす、大きな灯台になるだろうということです。
一方『カルマ』はビートの効いたロックナンバーです。
人がただそこに居るだけで背負ってしまう原罪めいたものを、
ドラマチックなメロディにのせて歌っています。
銀河鉄道』から継承したテーマがより明確になった気がします。


 そのひとの名前は藤原基央といいます。
 そのバンドの名前はBUMP OF CHICKENといいます。
 今はここにいない、”超新星”のように遠く離れたあなたにも
 聴いてほしい一枚です。